ギターチューニングが出来ません!正しく行うには?
ギターのチューニングができません。
と言う質問があったので解説していきます。
Question
ギターのチューニングができません。
先日、父にギターを買ってもらいました。
ポールリードスミスのSEスタンダードと言うエレキギターです。
お店では初心者向けと言う事だったので、言われた通りに買いました。
チューナーは、
KORGのPC-0を使っています。
しかし、
チューニングが全く上手くいきません。
チューナーで思っている音程に合わせようとしてもなかなか合いません。
どうやったら良いのでしょう。
できれば、
ギターショップの店員さんに教えてもらいたいです。
Answer
チューニングは難しいですよねぇ。
初心者だと尚更難しいです。
しかし、
チューニングしないと演奏はできませんので、
しっかりチューニングできる様になりましょう。
初心者の内は、
確かにチューニング時に弦を切ってしまいがちです。
原因は音程が感で分かっていないので、
グイグイ音を上げてしまい、
しまいには弦が切れてしまうのです。
そう言う事はみんな経験しています。
人によってはチョイチョイ起こる間違いでもあります。
ですので、
普通に起こる事と思っておいてください。
チューニングに慣れてきたら、
チューニングで弦を切る事はなくなります。
何度も何度もチューニングしてチューニングに慣れてください。
できれば、
チューニングは音叉でチューニングする方が良いでしょう。
チューナーでチューニングしていると、
音感が付きにくく、
耳を鍛える事ができません。
音叉でチューニングに慣れると、
いずれ音叉やチューナーが無くてもチューニングできる様になります。
これって絶対音感を身に付けている事になりますので、
私は大切にしたいチューニング方法です。
スタジオなどでチューナーを使わないで、
バチっとチューニングができるとカッコいいですよ。
ギターチューニングの仕方
チューニングの基本はA
どこがAの音なのかを理解してください。
基本になります。
まずは、5弦の開放弦がAです。
また、Aはラの音です。
ギターはAから始まりますので、
絶対に覚えてください。
ギターチューニングのコツ
チューニングをするにあたって、
「何の音と何の音を一緒にして・・・」と言うやり方も必要ですし、大切です。
このやり方を先ずやって、
ある程度音程を決めておいてください。
・6弦の5フレットと5弦の開放弦
・5弦の5フレットと4弦の開放弦
・4弦の5フレットと3弦の開放弦
・3弦の4フレットと2弦の開放弦
・2弦の5フレットと1弦の開放弦
と言う感じで、まずは軽くチューニングしてください。
そして、
ここから、
真のチューニングに移っていきます。
音と音の裏側に、ウワンウワンとうねる音を発見する事です。
アンプに繋げて音を歪ませてチューニングすると、
このウワンウワンと言う音がすぐに発見できます。
この音と音の裏側にあるウワンウワンとうねる音を発見したら、
このウワンウワンと言う音のうねりを一切無くす事で、
チューニングは完了できます。
それには、
「ハーモニクスチューニング」を覚えると良いでしょう。
ハーモニクスチューニング
ハーモニクスチューニングは、
通常のチューニングよりも精度が高くなるので、
是非、やってみてください。
そして、
ハーモニクスチューニングを覚えたら、
他の楽器との音のズレも見つけやすくなりますので、
覚えて欲しいチューニング方法です。
ハーモニクスチューニングのやり方
まずは、
5弦の音をチューニングしていきます。
5弦は音叉の音と、
5弦の5フレットのハーモニクス音を合わせる事です。
音叉の音と5弦5フレットの音の裏にウワンウワンと言ううねりが間違いなくあります。
この音を見つけて一切うねる事がなくなる状態にチューニングしてください。
音と音の裏にある「うねる音」を発見できたでしょうか?
この音を初心者のうちはなかなか発見できませんので、
何度も何度も聞く様にして必ず見つけてください。
そして、
5弦がチューニングできたら6弦をチューニングしていきます。
6弦のチューニングは、
6弦5フレットのハーモニクスと、
5弦7フレットのハーモニクスでチューニングします。
ここでもウワンウワンとうねる音を見つけてください。
このうねる音をなくす事でチューニングが完了します。
次は4弦です。
4弦のチューニングは、
5弦5フレットのハーモニクスと、
4弦7フレットのハーモニクスでチューニングします。
ここでもウワンウワンとうねる音を見つけてください。
このうねる音をなくす事でチューニングが完了します。
次は3弦です。
3弦のチューニングは、
4弦5フレットのハーモニクスと、
3弦7フレットのハーモニクスでチューニングします。
ここでもウワンウワンとうねる音を見つけてください。
このうねる音をなくす事でチューニングが完了します。
次は2弦になります。
2弦はハーモニクスチューニングはできませんので、
通常の、
3弦の4フレットの音と、
2弦の開放弦の音でチューニングしてください。
ただ、
音と音の裏側でウワンウワンとうねる音は発見できますので、
うねる音を見つけてチューニングしてください。
次は1弦です。
1弦のチューニングは、
2弦5フレットのハーモニクスと、
1弦7フレットのハーモニクスでチューニングします。
ここでもウワンウワンとうねる音を見つけてください。
このうねる音をなくす事でチューニングが完了します。
チューニング時の注意
このハーモニクスチューニングはアコギでもエレキでもできる
チューニング方法です。
しかし、
ギターにフロイトローズなどのトレモノアームがついている人は注意が必要です。
チューニングしていると、
トレモノアーム本体が浮いてきてしまって、
チューニングがズレてしまいます。
このズレをしっかり直せないとチューニングは終わりません。
ですので、
トレモノアームがついていて、
しかも、
アームがフローティングしている場合は特に注意してください。
いかがだったでしょうか?
以上がチューニングができない時の対処方法となります。
通常のチューニングよりも精度は高くなりますので、
綺麗に音を合わせる事ができる様になります。
ギターのチューニングがなかなか合わない時のチェック内容
どれだけしっかりチューニングしても、
なかなかチューニングが合わない時があります。
そんな時は以下の内容をチェックしておきましょう。
①弦が古い・または粗悪品
②ペグが緩いか破損している
③弦の巻き方が雑
④チューニング方向が一定的でない
ギターのチューニングに合わない時は、この内容をチェックしていきましょう。
それでは一個一個解説していきますね。
①弦が古い・または粗悪品
弦は毎日の様にギターを弾いていると、
すぐに劣化してしまいます(毎日弾かなくても劣化します)。
結局鉄なので錆びてしまいます。
そして、使い続けると伸び切ってしまい、
弦の状態が安定しないので、チューニングが合わなくなってしまいます。
自分で弦がどんな状態なのかをチェックして弦を交換する様にしましょう。
また、
日頃のメンテナンスとして、
ギターを弾き終わったらスムーサーを吹きかけて弦を摘まみながら拭く位の事はしておきましょう。
②ペグが緩いか破損している
ペグを回している時に、
カクカクしたりちゃんと巻けなかったりしていませんか?
ペグがそんな状態ですと、チューニングがすぐに狂ってしまいます。
ギターのチューニングを安定して行うには、
ペグの状態は不可欠です。
スムーズにチューニングできる様に、
ペグが滑らかに回るかチェックしておくと良いでしょう。
③弦の巻き方が雑
弦の巻き方は人それぞれなので、
好きなように巻いたら良いのですが、
弦が重なったり、ペグに巻き過ぎていると、
チューニングは狂いやすいです。
一般的には・・・
・6-4弦…2-3巻き
・3-1弦…3-4巻きが普通です。
雑に巻くのではなく、
丁寧に巻いてみてください。
狂いにくくなりますよ。
④チューニング方向が一定的でない
ここは私の感覚のお話しなのですが、
チューニングをする際、
「弦を緩める事」と「弦を巻き取る事」を同時に行っていませんか?
つまり、
弦をチューニングする時に、
緩めたり巻き取ったりを組み合わせてチューニングしていますよね?
この方法だと、
弦をチョーキングしたり、
アームを引っ張ったりすると、
チューニングが狂いやすくなります。
私のチューニングは、
一度、弦を緩めて音程を低くしてから、
巻き取りながらチューニングしていきます。
この方法を取ると、
ナットからペグの間でのタルミを解消できるので、
チョーキングしたりアームアップしても、
チューニングが狂いにくくなります。
試してみてください。
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